日本企業もグローバル化が進んでおり、これまでは国内市場だけで商売ができた業界であっても、今後はアジア各国やその他の海外の市場を獲得できなければ、十分な業績は望めない状態です。
そのような背景から以前よりも各企業が、新卒の学生や中途の会社員に対して期待する「英語力」が上がっていることは事実であり、日本企業や日本に法人を置いている外資系企業は、英語力の判断材料としてTOEICを用いています。
そのため、TOEICの点数が就職や転職の際にプラスに働けば、内定状況は大きく変わりますが、就職活動と転職活動において企業が考えるTOEICの点数については、ある特徴が見られます。
1 日本企業が求めているTOEICの点数は上昇傾向にある
日本企業が従業員に対して求めている英語力は、以前よりもレベルが上がっています。これは新卒者に対しても同様です。
2000年に日本企業が新卒者が求めるTOEICの点数は、おおよそ600点程度でした。これは「大学卒業程度の英語力」を示しており、新卒者に対する期待としては妥当と言えます。
しかしながら、この点数が現在は650から700点程度まで上がっています。その理由はグローバル化に対応するため、新卒でも英語力だけに関してはすぐに仕事で使えるレベルが求められています。
また、社内での英語能力アップのための研修費を削減する狙いもありますし、優秀な人材をスムーズに判別するためにも、TOEICは効率的な指標になりました。
2 日本企業のTOEICスコアの期待値は国際的には低い
確かに日本企業が新卒者に期待するTOEICスコアは上昇傾向にありますが、アジア全体で見た場合は「まだ低い状態」と言わざるを得ません。
極端な例ですが、韓国を代表する企業であるサムソンは、新卒者の足切りのためのTOEICスコアが850点に設定されています。これに比べれば「上がった」と言われる日本企業が求めるレベルは、かなり低いです。
実際、700点程度のTOEICスコアでは「英語が使える」レベルからは程遠いことが実情です。本当に仕事で英語を使う必要がある企業は、必然的に求める点数が上がらないといけません。
こうした動きを受けて、日本でも楽天やファーストリテイリングなどが、新卒者に求めるTOEICの点数を大きく引き上げる動きを見せています。
3 基本はTOEIC600点以上で就職に有利な点数は750点
現状、多くの日本企業は650点程度のスコアでも平均以上の点数ですから、マイナスになることはないです。一般的には600点以上であれば履歴書に記載できます。
ただ、大企業で能力をアピールするのに必要な点数となると、最低でも750点以上は欲しいところですし、商社や外資系などのアジアや欧米が主戦場となる業種の場合は、要求されるレベルはもっと高く、800点以上が最低限のラインになる可能性が高いと考えたいです。